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長く使い続けていただける、心配りの行き届いた居心地のよい建築空間をご提供したいと考えています。                 

忘蹄庵建築設計室

〒112-0006 東京都文京区小日向2-20-7

犬と共に暮らす家detail

室内に光を届けるリノベーション

依頼者のご要望

ご依頼いただいたのは築15年の2階建ての木造住宅に3匹の犬と暮らしている奥様から改修工事でした。
改修に当たってご要望は3つありました。@犬中心の生活のため人を招くことができない状況であるのを打開すること、A犬に快適な環境とすること、B1階リビングなど主要空間が暗いので明るくする方法を検討することでした。

設計・デザインのポイント

既存の階段トップライトからの光が1階に行き渡るようにリビングを移し、階段吹抜けに面した2階の各部屋には回転窓を設けて採光と通風の環境を整えました。来客時・在宅時・外出時に応じてゾーン分け出来るようにし、今まで犬から守るため押入れに隠していたピアノを階段下に収納して必要なときに弾けるようにしました。

愛犬と快適に暮らす住まいの設計ポイントは、@関節疾患を予防するために床を滑りにくくし、段差を解消する。A皮膚疾患を予防するためにシックハウス対応の徹底と通風、採光のよい空間にする。B愛犬がくつろげる場所をつくる一方で、触れて困るものは触れられないようにする。愛犬家仕様の住まいの工夫は、高齢者や子供を対象にしたバリアフリー住宅の工夫と似ています。愛犬にとって快適な住宅は、人間にとっても快適なのです。